友人たち

同窓会っちゃぁ同窓会だよな。
中坊の頃からの付き合いだから、もう四半世紀だ。
友情だの、友達だのって言葉を使うにはあまりに歳を取りすぎ、そして、連中のとの付き合いはあまりに深すぎる。
抜きつ抜かれつ、結局、いつだって、誰一人、アタマ一つも出てたりはしないというのを実感して飲みを終えるのだが、つくづく、俺から見ても濃い連中が集まったと思う。
お陰で、生きることに手を抜けない。


幸せだなと思うのは、あいつらは俺を殺せるヤツらであることだ。
そんな連中は、探したって、そうそう見つかるものじゃない。
そして、場合によっては死生観まで根元の部分で共有していたりするからどっか薄気味悪いw


それぞれ互いにそっぽを向いててめえの人生を邁進しているが、間違いなく、てめえの生き方が一番かっこいいと思い抜いているエゴイストどもだ。そして、そこは隠さない。
自分にとって何が大切なのかを考えることを忘れずに来られたのは、あいつらがいたからかもしれない。


やはり、俺は人に恵まれすぎた。

ボス

先週の木曜日、お世話になっている会社のボスとサシで飲んできた。
お付き合いはかれこれ 6, 7 年になるが、サシで飲んだのははじめて。
今まで、人に恵まれたことで仕事が続いてきたという感覚はあるが、それが実感を伴った夜となった。
心から、幸せな時間だった。

観る気なかったのに

やっぱり始まると観てしまう > ワールドカップ


高地とボールの影響があるのか、今大会は総じて攻撃の精度が低い。
逆に、キーパー以外、身体を張った守備はしやすいのか、特に大柄の選手を抱えて守備的に行くチームは今のところ好成績を出しているように思う。
番狂わせに見える試合も幾つかあったが、条件はどの国も一緒なので、条件に合わせたサッカーができるかどうかが鍵だ。
そして、今のところ、合点が行かない結果になったのは一試合しかなく、某自分の生まれ育った国が勝った試合のみ。
オランダの状態が悪かったとはいえ 0-1 で善戦したりと、にわかファンが手の平を返したようになるのを気味悪く思いながら、イマイチ調子に乗り切れないオランダとアルゼンチンを応援している。


欧州は大変だ。
イタリアはバッジォ以後、徐々に酷くなっている。
ドイツはバラック不在が痛い。フランスはやりたいことが見えないチームに成り下がり、イングランドカペッロの悪い部分が表出している。
そしてスペイン。スイスの組み方が上手かったとはいえ、浮き玉を使わず、グラウンダーだけ引き切った相手を崩せるほど、モダンサッカーは甘くないように思う。
ここいらのチームがいくつ一次リーグで姿を消すのか。
フランス > イタリア > イングランドの順で危険だと思っている。
逆に、スペイン、ドイツはまだまだ修正が可能。前者はトレスの復調がひとつの鍵であり、後者は前回の敗戦はクローゼの退場に尽きる。


ただし、スペインは、フランス大会の例もあり初戦敗退を引きずりあっけなく南アフリカを去ってしまうかもしれない。
フランス大会では、3戦目のブルガリア戦を 6-1 圧勝するも勝ち点で届かなかった。何点とって勝とうがもはや届かない――。ゲームの途中でそれが伝わっていたのか、6点目を決めた時、キコは喜びもせず、逆に顔をくしゃっとしかめたのが印象的だった。
あんなスペインは二度と見たくない。


欧州勢は、欧州以外の開催では優勝がないジンクス*1は継続してしまうかもしれない。
台風の目になりそうなのは、オシムも推していたスロベニア。それと引きまくって肉弾戦に持ち込むスタイルはちっとも面白くはないが、スイスも好成績を残しそうだ。


対して、南米は元気だ。
どのチームもボール回しが安定しており、そして抜け目がない。
アルゼンチン、ブラジルの2強はさておき、ビエルサ率いるチリや、すっかりたくましくなったサンタクロスら攻撃陣に魅力があるパラグアイ、相手に恵まれたウルグアイのどこも好調を維持している。
アルゼンチン、ブラジルは安定して勝ち進むと思うので、チリを応援したいが、チリや前述のスイスが抜けるようだとスペインが陥落することになるため、ビエルサにはぜひお手柔らかにお願いしたい。

*1:環境問題とか、根拠もありそうだけどな

Cohiba

このところ、Cohiba づいている。
今週は Siglo VI, Lanceros, Esplendidos, Coronas Especials と灰に変えたが、決して好みな訳ではない。
ただ、あの上質であることは疑いもないリッチでゴージャスなバニラフレーバーと、コスパを考えた際のばかばかしさが微妙に今の心加減とマッチしただけなんだろうと思う。
葉巻は所詮、嗜好品だ。
また、喫う側のシチュエーションやイメージによって嗜好が左右されやすいもの。
俺にとっては酒と同じだ*1


Martel Cordon Bleu はまったく好みではないが、たまに飲みたくなる。
そういう時は、たいてい Hennessy も許容するのだ。
1000円中盤で Paul Giraud 25ans が飲める行きつけの店がすぐそばにあるにも関わらず、一杯3000円くらいの着香ブランデー*2が欲しくなる時は、間違いなく心がささくれ立っているときだ。
Cohiba との付き合いはそんな感じかもしれない。

*1:紙巻は嗜好品というよりもっと日常に近い。Bar で頼む酒はころころ変わるが、その間、紙巻をころころ変えたりはしない

*2:失礼

唐突に

秋を感じた。
ボスに Paco の曲をお借りしたからかも。
Paco de lucia も Bach も渇ききった感じが胸を衝く。
前者は荒野、後者は乾いた落ち葉がよく似合う。
潤いも、癒しも不要。諦念すらも渇いていく。
昨夏も強く感じたが、覆水は、どう足掻こうが、やはり盆に返らない。
時が流れるということは、それを白日の下にさらすことそのものなのだろう。

お世話になってる会社の後輩を連れて信州へ

行ってきます。

葉巻、蕎麦、葉巻、自然、葉巻といった感じで。... とかしたらクレームが出るだろうから、蕎麦と自然とまったり観光をメインに。俺は延々葉巻で連中には酒を与えとけばいいかと。
でも後輩の子たちも葉巻は嫌いじゃないようなので、車中は煙でいぶされる状況になるかも。


新緑の R299 を抜けて美ヶ原経由で松本入りし、浅田で蕎麦食って、安曇野方面に流れ、軽井沢の煙事に寄って帰るコースを計画中。
上高地も良いが、日帰りはきついのと、そこまで天候が良くないだろうという予想からたぶんコースから外す。あー、白骨温泉の大露天もいいかもな。
ナビゲート & エスコート役が、前日までろくすっぽ考えてないってんだから、まぁてきとーに遊びに行くだけのようなものです。

友よ

若く、まだ弱かった頃、認め合いつつも意地を張り合い、時に非難し合い、そして支え合いつつ、接近したり同化したり、時には離合と決別を繰り返し、同じ時を歩んできた友が何人かいる。
連中の心は、奥底まで覗く必要がないほど、それこそ手に取るように理解できる。それは恐らく連中にとってもそうだろう。


時が過ぎ、歩みを止めぬつもりでも、いつのまにやら皆いいおっさん・おばはんとなって足が鈍り、日常や生活の手垢にまみれ、立場や日常が織り成すものの重圧から若かりし日ほど簡単には方向転換が利かなくなっていくことを、連中と会い、話すごとに感じていた。


それはおのおのそうだったのだろう。
ここへきて、大きく舵を切る、切ったという話をちらほらと聞く。
かく言う俺もそうだ。
連中の多くは社会を自らに迎合することこそあれ、同化されることなく、自らの道を切り拓いて生きている。途方もない屈託を抱えながら、諦めずに、しぶとく生きている。


このいとおしさは何なのだろうと思う。
連中の懸命さゆえではないだろう。
共感とも違う。
なんなのか明確に分からないこの感情は、ただ俺の心の微妙なひだの奥に染み入り、脳に快楽と力を与えてくれる。


友よ。
おまえらや俺が歩む先には何があるのだろうな!?
歩き始めた以上、行くところまでは行ってみたいものだ。