観る気なかったのに

やっぱり始まると観てしまう > ワールドカップ


高地とボールの影響があるのか、今大会は総じて攻撃の精度が低い。
逆に、キーパー以外、身体を張った守備はしやすいのか、特に大柄の選手を抱えて守備的に行くチームは今のところ好成績を出しているように思う。
番狂わせに見える試合も幾つかあったが、条件はどの国も一緒なので、条件に合わせたサッカーができるかどうかが鍵だ。
そして、今のところ、合点が行かない結果になったのは一試合しかなく、某自分の生まれ育った国が勝った試合のみ。
オランダの状態が悪かったとはいえ 0-1 で善戦したりと、にわかファンが手の平を返したようになるのを気味悪く思いながら、イマイチ調子に乗り切れないオランダとアルゼンチンを応援している。


欧州は大変だ。
イタリアはバッジォ以後、徐々に酷くなっている。
ドイツはバラック不在が痛い。フランスはやりたいことが見えないチームに成り下がり、イングランドカペッロの悪い部分が表出している。
そしてスペイン。スイスの組み方が上手かったとはいえ、浮き玉を使わず、グラウンダーだけ引き切った相手を崩せるほど、モダンサッカーは甘くないように思う。
ここいらのチームがいくつ一次リーグで姿を消すのか。
フランス > イタリア > イングランドの順で危険だと思っている。
逆に、スペイン、ドイツはまだまだ修正が可能。前者はトレスの復調がひとつの鍵であり、後者は前回の敗戦はクローゼの退場に尽きる。


ただし、スペインは、フランス大会の例もあり初戦敗退を引きずりあっけなく南アフリカを去ってしまうかもしれない。
フランス大会では、3戦目のブルガリア戦を 6-1 圧勝するも勝ち点で届かなかった。何点とって勝とうがもはや届かない――。ゲームの途中でそれが伝わっていたのか、6点目を決めた時、キコは喜びもせず、逆に顔をくしゃっとしかめたのが印象的だった。
あんなスペインは二度と見たくない。


欧州勢は、欧州以外の開催では優勝がないジンクス*1は継続してしまうかもしれない。
台風の目になりそうなのは、オシムも推していたスロベニア。それと引きまくって肉弾戦に持ち込むスタイルはちっとも面白くはないが、スイスも好成績を残しそうだ。


対して、南米は元気だ。
どのチームもボール回しが安定しており、そして抜け目がない。
アルゼンチン、ブラジルの2強はさておき、ビエルサ率いるチリや、すっかりたくましくなったサンタクロスら攻撃陣に魅力があるパラグアイ、相手に恵まれたウルグアイのどこも好調を維持している。
アルゼンチン、ブラジルは安定して勝ち進むと思うので、チリを応援したいが、チリや前述のスイスが抜けるようだとスペインが陥落することになるため、ビエルサにはぜひお手柔らかにお願いしたい。

*1:環境問題とか、根拠もありそうだけどな