芦ヶ久保から二子山を経て武川岳

二子山雄岳より。左から武甲山、とおく

昨日は結局山へは行かず、合羽橋をふらふらし、アメ横で靴を買って帰った。
体調不十分と、コンパスがねぇってことが気になったし、出発が遅くなりすぎたのも原因。


実は、今日も寝過ごした。
池袋発 8:49 の急行って、奥武蔵の低山ハイキングとはいえ、もうこりゃ山行く電車じゃねし。
芦ヶ久保に着いたのは、10:20。
身支度して出発は 10:30。
この時点ではコースを大きく2つ考えていた。
まず二子山へ向かうか、丸山へ向かうか。
二子山方面の場合、急坂と北面の尾根伝いのコースになるのが問題。しかも、効率の良いエスケープルートに乏しい。対して丸山の場合、頂上付近まで林道が走り、安全性は高いが山行としての趣に欠ける。
そして、今日も Kiss は置いてきていた。
奥武蔵随一の眺望を誇る丸山へ行くのならば、ぜひデジイチを持っていきたいところ。


こんな消極的な理由で、二子山をチョイスした。
時間が掛かるなら周回ルートで降りてくればいいやと。


二子山までの前半は沢筋のルート。時間が遅いせいか、または標高が低いせいか、凍結、残雪はなし。
やがて沢筋を離れ枝尾根に乗る。その後、山腹を絡むあたりで霜柱程度の凍結があった。
770のピークを左に見て主稜線に乗ると本体の登りがお待ちかねだ。
これが結構な急坂で、トラロープがなければ恐怖を覚えただろう。下降する気は起きない。
もしもここが凍ってたのなら、おとなしく引き返さざるを得なかったと思う。
ザレていて小さな石車に乗りやすく、そして落ち葉まである。泥状になって凍ってでもいたら、アイゼンは役に立たんかもしれない。
とはいえ高々 120 〜 130m 程度の直登なので、時間的にはあっけない。
登りついたところが雌岳で、雄岳へは 10 分弱くらい。
雄岳では、右手側の武甲山のほうが刈払いされていて、秩父盆地の向こうに両神山浅間山が見えた。


基本左手は植林で右手が雑木林の尾根筋を、微妙なアップダウンをこなしながら淡々と進む。
きつめの直登の登り返しの先が焼山で、これを下るとしばらく左手の林道とコースは併走する。
林道の終点あたりからまたややきつめの登りとなり、おそらくは登りついた先が蔦岩山だろう*1。このあたりまで来ると、左前方に、谷を挟んで武川岳の頂上付近の平坦地が見える。ややくたびれはじめていたのでうんざりしながら尾根を下り、最後の登り返しへ。しかしこれは大したことなく、なだらかな坂を詰めて山頂へと至る。
このあたりにはほんの少しだけ凍結箇所があったが、通行にはまったく支障は無かった。
着いたのが 14 時過ぎとやや遅かったためか、山頂には誰もいなかった。
ラーメンを暖め、一服していたら、単独行の女性の方が二子山方面から上がってきた。
時間が遅いせいか今日はあまり人とすれ違わなかったが*2、後ろから抜かれるのはそれがはじめてだった。


結局、15:00 頃までのんびりと過ごし、天狗岩を経由して名郷へ。
途中に通る前武川岳の好ましさは前回*3同様であり、なぜそう感じるのか我ながら不思議だ。
天狗岩は女坂とはいえ下りに取ると難儀する。ここも凍っていたら相当ヤだったろう。ホールドが豊富な男坂を降りるべきだったか。
名郷バス停へは、最初の車道との交差からが長い。
それでも、やや瀟洒な山村風景を眺めながらのんびり歩くのは悪くなかった。
落ちがなければ、だ。


iPhone が入るようになって最初にやったことはバスの時刻を調べること。
16:18 発というのがある。時計を見ると 17 分!! ダッシュしたが、俺の目の前 10m をバスが通過していった。
マンガか、おい!? 
名郷バス停付近のお店の方が、ダッシュしている俺に「手を上げれば停まってくれるわよ」と言ってくださったが、ついつい普段の癖*4か簡単に諦めてしまった。
とりあえず、1 時間待ちだ。汗だくの T シャツを着替え、後は凍えてひもじい思いをしながらひたすらバスを待つ。1 時間後、ようやくバスに乗り飯能からの便を調べたら、18:18 発の急行がある。飯能駅にバスが着いたのは 18:15 だったので、これは楽勝とゆっくり改札へ向かった。
しかし、何を思ったか、俺がホームへ降りる途中で発射ベルが鳴り響き、ホームへ降り切ったところでドアがぷしゅっと閉まりやがった。
おい。おいおいおいおい。俺が何をしたっていうのか!!
結局、18:35 発の特急を奮発し、帰路に着いた。

コースタイム

10:30 芦ヶ久保駅 => 12:10 二子山雄岳 (小休止) => 14:10 武川岳 (大休止 60 分) => 16:18 名郷

*1:確認せずに素通りした

*2:14、5 パーティってところだろうか

*3:数年前

*4:何をしようが停留所以外では停まってくれない