Revolver

http://www.astaire.co.jp/revolver/

鑑賞後、一刀両断しづらい映画だ。
率直には、描きたかったほど奥深くはないんでないかい? って感じか。
題材も、内容も、必然性も。

リュック・ベッソン、ガイ・リッチーが訴えたかったもの、「旨い」と感じて味わってほしかったものと、見終わった俺に残ったものが果たして同じかと言うと、ちょー疑問。
しかし、粗さが目立つ展開やくどすぎてチープにすら感じてしまう感情描写を差し引いても、何か強烈なものが残ったのは事実。
毎度キャラの立たせ方はすごいし、迫力と爽快感あふれる描写力は奇才ならではのもの。ただ、今回は、本来の彼の持ち味である“心地よさ”は、あるいは意図的かもしれないが封印されている。
重たく作りたかったんだろうなぁ。ジムペティにもそれが現れているように思う。